三重県松阪市飯南町有間野で「米作りひとすじ故郷の味を守り続けて四十余年」有限会社長井米生活農場代表取締役長井昭と申します。今では、「お米だけ栽培する米農家」というのは少なくなっておりますが、当社では香肌峡の山からのきれいな水で育まれたお米作りと職人の熱い情熱、ご提供するお米の品質への自信で、今でもお米のみを生産して販売する農家として続けています。又、モミガラから作られた「モミガラくん炭」は独自の製造方法で品質の良さに定評があり、土作りの必需品としてや家屋の調質作用の素材として長く愛され続けております。平成31年に道の駅飯高駅隣りに、香肌横丁おにぎりとお米さんの店「八十八屋」をオープンしました。ご注文を受けてから握らせていただくスタイルで、いつも温かいおにぎりをご提供させていただいております。これからも環境・水・人・土・想いをコンセプトに、安全で安心な香肌峡のふるさとの味を守り続けて行きたいと思っています。
香肌峡のシンボルとも言える櫛田川は、平成28年に最も水質が良好な18河川に選ばれた一級河川。夏は雨、冬は雪解け水といった自然のサイクルによってゆっくりと広大な山に浸み込んだ伏流水が谷川へと流れ、そして先人によって作られた水路を通って田んぼに引き入れ使用することで、香肌の恩恵を余すことなく受け取ることができ、お米にも優しく、人にも優しく馴染むように浸み渡っていきます。
おいしいお米には、ていねいな土づくりが欠かせません。お米づくりだけに限らず、全ての農作物には土が必要となります。それぞれ田んぼによって環境は違うので、その田んぼに合った土づくりをしています。稲刈り後の稲藁は全量還元し、自社生産のモミガラくん炭・牛堆肥を散布し、翌年に向けて土づくりをしています。土台である土をこだわり抜くことでその土の養分のいいところをしっかりと受けたこだわりのおいしいお米となります。
お米一粒一粒に命をかけ、向き合う。そのことが人を想い、人を育てていくことだと私たちは考えています。人が育つということは食べるということ、その大切な「食べる」というひとときにはお米の存在が欠かせません。皆様のその大切なひとときに寄り添い、想い、美味しく笑顔で食べていただけるお米づくりを目指します。私たちの想いが皆様の食卓をより彩りますように、心より願っております。
香肌峡は三重県松阪市西部に位置する松阪市飯高町・飯南町・大石町にあり。櫛田川上流部約40キロメートルにわたって深く清澄な自然美が続く渓谷です。そんな香肌峡のある松阪市飯南町・飯高町では、空気や水がきれいで、香り高い良質のお茶・シイタケ・アユが跳ね踊るところから「香肌狭」という地名になったと言われています。サクラ、ツツジ、モミジ等四季折々に色模様を添え、景観豊かな渓谷美をつくりだし、四季折々の自然の美しさや環境、それぞれの恩恵を受け、長井米生活農場のおいしいお米は生まれています。
日本人とは切っても切れない主食、「お米」
日本で稲作が始まったのは縄文時代中期。日本は山の国であり、山国特有の地形のおかげで、豊かな水に恵まれました。山からの伏流水が田んぼに満ちる、だからお米が日本人の主食となったのです。そして自然のサイクルの中で、たくさんの生き物が育つ。その中で人間も育ち、国を発展させてきました。昔、「気」は「氣」と書き、お米に宿る力をあらわしており、お米なくしてパワーは出ないと言われていました。現在の日本でも食文化の中心はやはりお米であり、様々なお米の料理が今もなお時代と共に変化し、引き継がれています。長井米生活農場のお米は人に寄り添った製法で、人々の日々の「活力の源」「成長の力」になれるよう丹精を込めて一生懸命生産をしております。
種籾を撒く準備をする。
一度開いて受粉し、
また閉じてお米になる。
田んぼの準備
苗づくり
高さ12cmくらいになったら田植え
草刈り
水管理
稲刈り
乾燥・籾すり
精米・出荷